ランニングがどれだけ辛いか数値的に解明し、アピールする【METs・Ex】
2017/05/19
mets(メッツ)という指数を皆さんは御存知でしょうか。
運動強度指数と呼ばれる、言わばその運動がどれだけ激しい運動かを数値的に表しているものです。
長距離を走ることは時に気持ちよくなったりもしますが、大半は辛く激しいものです。
そんな辛さをみんなにもわかってほしいと思い書く所存でございます。
photo credit: Ed Yourdon via photopin cc
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metsとは
国立健康・栄養研究所と呼ばれる日本の研究機関から様々な運動に対してのmets値を公開しています。
http://www0.nih.go.jp/eiken/programs/2011mets.pdf
↑リンク先はpdfファイルとなっています。気をつけてください
mets値は計算などで導き出されるものでなく、研究所にて独自の方法で算出されているようです。
そのため自分では計算することは出来ません。
因みに安静にしている時のmets値は1となっています。
ランニングのmets値は
さて気になるランニングのmets値。
mets値 | 1kmペース(約) |
---|---|
6.0 | 9’19 |
8.3 | 7’27 |
9.0 | 7’10 |
9.8 | 6’12 |
10.5 | 5’33 |
11.0 | 5’19 |
11.5 | 4’58 |
11.8 | 4’39 |
12.3 | 4’20 |
12.8 | 4’08 |
14.5 | 3’43 |
16.0 | 3’23 |
19.0 | 3’06 |
19.8 | 2’52 |
23.0 | 2’39 |
雑な表で申し訳ない。
これは1キロあたりどれくらいのペースで走ると、どのくらいのmets値になるかの表です。
これ非常に高い数値なのですが、多分これだけ見せられてもわからないと思います。
ですので比較対象をいくつか挙げていきます。
その他のmets値
国立健康・栄養研究所のサイトよりいくつか画像を持ってきました。御覧ください。
※画像は左からコード(関係なし)、mets値、運動名、詳細となっています。
・サッカー、ソフトボール、スポーツ観戦(とてもエキサイトした)
と他にも色々ありすぎて紹介するのはとても大変なので、もっと色々と知りたいという方は最初の方に書いたリンク先へお願いします。
さて、ここまで他のスポーツのmets値を紹介したことで長距離運動のmets値の高さが分かってもらえたかと思います。
しかし、このままだと
「スピードが上がるほどmets値が上がるみたいだから、短距離のほうが辛くね」
と言われてしまいます。
そこで今まで紹介してきたmetsというものをex(エクサ)という指標に昇華させることで長距離のほうが辛いことをやっている証明が可能となるのです。
ex(エクサ)について
エクサとはメッツに時間を掛けることで算出することができます。
式にすると、
ex=mets×時間(h)となります。
metsは運動強度の指標でしたがexは運動量の指標となっています。
つまりその運動の辛さを表すうえで重要になってくるのは、メッツよりもエクサとなります。
※話が逸れますが国の示す最低運動量は3METs(メッツ)以上の強度のある身体活動・運動を1日60分、1週間に23EX(エクササイズ)以上行うことだそうです。
だからこそ!
一回の運動で一時間とか普通に走ってしまう長距離が最もex値が高くなるため辛いと言えるのです!
exの活用
exを活用することで簡単に消費カロリーの計算を行うこともできます。
ex値×体重(kg)×1.05という式によって求められます。
例えば体重60kgの人が1キロ7分10秒で一時間走った時消費カロリーは、
9.0×60×1.05=567kcalとなります。
まとめ
とにかく私が今回伝えたいことは、
長距離は辛いのである!
ということだけです。
これが分かってもらえたなら私は満足です。