マラソンが30分速くなるランニング技術『ネガティブスプリット』とは?
字面だけ見るとむしろ
「遅くなりそうじゃね?」
そう思うこと請け合いなテクニックです。
トップクラスの選手も取り入れている技術でありますが、市民ランナーレベルの人でも意識すれば簡単に自分のものにできます。
こんなふうに書くと期待が膨らみまくりそうですがそんなに画期的なものでもありません。
すでに知っている人のほうが多いかも……?
言い換えるならビルドアップ走に近いです。
因みにタイトルの30分速くなるはこちらの著書より頂きました。
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ネガティブスプリットとは
ネガティブスプリットとはレースペースを前半抑え後半ペースアップを狙う走法のことです。
逆に前半から記録を狙いハイペースで走ることをポジティブスプリットと呼びます。
このポジティブスプリットとネガティブスプリットを比べた時、良い走法といえるのはネガティブスプリットです。
それは一体何故なのか?
そこについて言及していきましょう
ポジティブスプリットの欠点
レースに臨むランナーに多いのが前半と後半を比べた時、後半のペースが著しく遅くなっているケースです。
記録を狙うぞと意気込むと、前半から狙っているタイムよりも早く走ってしまいがちなのが原因です(ポジティブスプリット的走り)
やはり体力がない状態で走るとレースペースが著しく遅くなりますし、怪我などの危険性、最悪完走もできなくなります。
そういった点を踏まえると前半狙ったタイムの平均ペースより仮に遅くなってしまったとしても、焦らずネガティブスプリット的走りをしていった方が結果的に良い結果になりやすいのです。
ネガティブスプリットの利点
前半セーブした走りをすると後半の失速を抑えることができます。
レースで重要なのは以下にペースを支配できるかにあります。
体力がなくなれば意図したタイムで走ることができなくなるため、ペースを支配できません。
つまり前半抑えることでレースをコントロールできることがネガティブスプリットの利点になります。
常に自分が意図したペースでレースを展開することが出来たとするならそれは最高のレースだと思います。
まとめ
ポジティブスプリット(前半突っ込み型)
・利点
上手くハマれば大幅ベスト更新が狙える
・欠点
ほぼ成功しないし、失敗すればワーストタイム更新はもちろん棄権もありうる。
ネガティブスプリット(後半追い上げ型)
・利点
安定してベスト近くで走れる
後半バテバテにならないので気持ちよく完走
・欠点
大幅ベストは狙い難い
一応書いときますが私の知っている実業団選手の中には前半突っ込んで後半は根性で押し切るという考え方の人もいます。
それでプロとして走っている方なので素人の私は何とも言えませんでしたが、そういった人は間違いなく少数派です。
真似できる人のほうが少ないと思うので、ぜひネガティブスプリットで走ってみてください。